執筆: Jin Fujisaki / 公開: 2026-02-10
氷をたっぷり入れたアイスコーヒーやビールを飲む時。 グラスの表面に水滴(結露)がびっしりと付き、持ち上げると手が濡れ、置くとテーブルに「水の輪」ができる。 放っておくと、大切な木のテーブルに輪染みができたり、近くの書類が濡れてしまったりします。
そのたびにコースターを探したり、ティッシュで拭いたりするのは面倒です。 デンマークのキッチンウェアブランド、Bodum(ボダム)の「Pavina(パヴィーナ)」があれば、その手間は一生不要になります。 これは、ただのデザイングラスではありません。 空気の力で温度をコントロールする、機能的な「断熱装置」です。
| 「空気の層」が、熱の移動を遮断する

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このグラス最大の特徴は、ガラスが二重構造(ダブルウォール)になっていること。 内側のガラスと外側のガラスの間に「空気の層」が密閉されています。
空気は、熱を伝えにくい優秀な断熱材です。 この層が壁となるため、中の冷たい飲み物の温度が外側に伝わりません。 結果として、外気との温度差が生まれず、**「結露が一切発生しない」**のです。 真夏に氷を入れて放置しても、テーブルはサラサラのまま。コースターという概念が過去のものになります。
| 沸騰したお湯を入れても「素手」で持てる

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この断熱効果は、温かい飲み物でも発揮されます。 淹れたての熱いコーヒーを注いでも、空気の層が熱を遮断するため、外側のガラスはほんのりと温かい程度。
取っ手(ハンドル)がないのに、素手でガシッと掴んで飲むことができます。 「熱くて持てない」ということがなく、逆に冬場は「中身が冷めにくい」という保温効果も期待できます。 冷たい麦茶から熱々のホットワインまで、これ一つで一年中対応できる汎用性は驚異的です。
| 飲み物が「宙に浮く」デザイン
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機能だけでなく、見た目の美しさもボダムの魅力です。 二重構造によって、飲み物が入っている内側のガラスが、外側のガラスの中で浮いているように見えます。
ビールを注げば黄金色が宙に浮き、カフェラテを注げばミルクのグラデーションが美しく映えます。 ただの水でさえ、このグラスに入れると少し特別な飲み物に見えてくるから不思議です。 グッドデザイン賞をはじめ、数々の国際的な賞を受賞しているのも納得の「機能美」です。
| 電子レンジもOK。唯一の弱点は「薄さ」
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耐熱ガラス製なので、電子レンジでの加熱や、食器洗浄機の使用も可能です。 冷めたコーヒーをそのままレンジで温め直せるのは、日常使いにおいて非常に便利です。
ただし、唯一にして最大の弱点があります。それは「割れやすさ」です。 職人が吹きガラスで作る繊細な構造のため、非常に薄く、衝撃には弱いです。 シンクの中で他の食器とぶつけたり、氷を勢いよく投げ込んだりすると、「パリーン」と逝きます。 「頑丈なマグカップ」ではなく「薄張りのワイングラス」と同じように、丁寧に扱う必要があります。
| まとめ:飲み物の味が変わる体験
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2個セットで3,000円〜4,000円程度。 1個あたり1,500円〜2,000円と、グラスにしては安くありません。 しかし、その価格に見合うだけの「体験」があります。
テーブルが濡れない快適さ。 飲み物が浮いて見える美しさ。 そして、口当たりの良い薄いガラスの感触。 ボダムのグラスを使うと、いつもの飲み物が少しだけ美味しく、優雅に感じられます。 自宅でのリラックスタイムを格上げする、最も手軽で美しい投資です。


