執筆: Jin Fujisaki / 公開: 2026-02-12
「万能ナイフ」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、赤いハンドルのスイスアーミーナイフ(ビクトリノックス)でしょう。 あれは素晴らしい道具ですが、あくまでメインは「ナイフ」です。
しかし、何かを修理したり、固いものを曲げたりする時、本当に必要なのはナイフではなく「ペンチ(プライヤー)」です。 1983年、ティム・レザーマンが創業した「LEATHERMAN(レザーマン)」は、その常識を覆しました。 折りたたんだ状態から展開すると、現れるのは頑丈なフルサイズのプライヤー。 これは「ナイフがついた便利グッズ」ではありません。 「ナイフもついている工具箱」なのです。
| 全世界で一番売れているモデル「WAVE+」

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レザーマンには数多くのモデルが存在しますが、その頂点に君臨し続けているのが「WAVE+(ウェーブプラス)」です。 その理由は、圧倒的な「使いやすさ」にあります。
通常、マルチツールのナイフを使うには、一度ツールを開いてから取り出す必要があります。 しかし、WAVE+はハンドルを閉じた状態のまま、親指一本でナイフを瞬時に展開できます(ワンハンドオープン機能)。 現場で片手が塞がっている時、この機能がいかに有り難いか。 さらに、ノコギリ、ヤスリ、ハサミ、ドライバーなど、計18種類もの機能が、わずか10cmのボディに凝縮されています。
| 「+(プラス)」の意味。交換可能なワイヤーカッター
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商品名にある「+」は、旧モデル「WAVE」からの重要な進化を表しています。 それは、プライヤーの根元にある「ワイヤーカッター」の刃が、交換式になったことです。
硬い針金や釘を無理に切断して、刃が欠けてしまったらどうするか? 以前ならツール全体を買い替えるか、修理に出すしかありませんでした。 しかし「+」なら、刃の部分だけをネジで取り外し、新品に交換できます。 つまり、本体が壊れない限り、半永久的に切れ味を維持できるのです。 「道具を長く使う」ための、極めて合理的なアメリカ的発想です。
| 全てのツールに「ロック機能」がついている安心感
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安価なマルチツールを使っていて、力を入れた瞬間に刃が勝手に閉じてしまい、指を怪我しそうになったことはありませんか? WAVE+は、ナイフだけでなく、ドライバーや缶切りに至るまで、全てのツールに「ロック機能」が搭載されています。
カチッと音がしてロックがかかれば、どんなに力を入れても勝手に閉じることはありません。 解除ボタンを押さない限り、刃は固定され続けます。 この安全設計があるからこそ、おもちゃではなく「本気の工具」として信頼できるのです。
| 「25年保証」という自信の表れ

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レザーマン製品には、驚くべき保証がついています。 それは「25年保証」です。 購入から25年以内であれば、通常の使用で壊れた場合、無償で修理または交換してくれます。
「25年」というのは、実質的な「生涯保証(ライフタイムワラント)」に近い意味を持ちます。 それほどまでに頑丈に作っているという自信の表れであり、万が一壊れてもメーカーが責任を持つという姿勢です。 ハードな現場で使い倒すプロフェッショナルたちが、レザーマンを選ぶ最大の理由がここにあります。
| まとめ:重さ241gの「備え」
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WAVE+の重さは約241g。 スマホより重く、ポケットに入れるとズッシリとした存在感があります。 しかし、その重さは「これさえあれば何でもできる」という安心感の重さです。
キャンプで熱い鍋を掴む、緩んだメガネのネジを締める、段ボールを開ける、絡まったロープを切る。 日常生活のあらゆる「困った」を、涼しい顔で解決する。 WAVE+を持つということは、トラブルを楽しむ準備ができているということです。


