執筆: Jin Fujisaki / 公開: 2026-02-10
ボールペンで文字を書いていると、すぐに手が疲れたり、字が乱れたりしませんか? それは、無意識に「筆圧」をかけすぎているからかもしれません。 ボールペンは、紙にインクを転写するために、ある程度の力で押し付ける必要があります。
一方、万年筆は「毛細管現象」を利用して、ペン先が紙に触れた瞬間にインクがスッと出てきます。 つまり、力を入れる必要が全くありません。 撫でるように書けるため、長時間書いても疲れない。 ドイツのLAMY(ラミー)社が作った「Safari(サファリ)」は、その快感を誰でも手軽に味わえる、世界で最も売れている万年筆です。
| 子供に「正しい持ち方」を教えるための形

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サファリの最大の特徴は、グリップ(持つ部分)が三角形にくぼんでいることです。 これは単なるデザインではありません。 親指、人差し指、中指をくぼみに合わせるだけで、誰でも自然と「正しいペンの持ち方」になるように設計されています。
もともと、ドイツの小学校で子供たちが「正しく文字を書く」ために開発された教育用モデルがルーツです。 変な持ち方の癖がついている大人でも、サファリを握ると矯正されます。 余計な力が抜け、リラックスしてペンを走らせることができる。 これが「書いていて気持ちいい」と感じる理由です。
| レゴブロックと同じ。タフなABS樹脂ボディ

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万年筆といえば、黒い軸に金のペン先、そして落としたら割れる繊細な高級品……というイメージがあるかもしれません。 しかし、サファリは違います。 ボディの素材には、レゴブロックやPCの筐体にも使われる「ABS樹脂」を採用しています。
軽くて、とにかく丈夫。 うっかり机から落としても、踏んでも、そう簡単には壊れません。 高級万年筆のように桐箱に入れて保管する必要はなく、ペンケースの中に放り込んだり、その名の通りサファリ(野外)に持ち出したりしても大丈夫です。
| ジーンズのポケットに挿せる巨大クリップ

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もう一つのアイコンが、キャップについている巨大なワイヤー製クリップです。 一般的なペンのクリップは、厚い生地に挟むと折れてしまうことがありますが、サファリのクリップはバネのようにしなります。
デニムのポケットや、厚手のノートの表紙、キャンバス地のトートバッグなどにも、ガシッと挟めます。 このクリップのおかげで、常に身につけて持ち歩くことができる。 「書く」という行為を、デスクの上だけの特別な儀式にせず、日常のあらゆる場面に持ち出せるようにしたのが、サファリの功績です。
| インク交換も簡単。カートリッジを挿すだけ

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「インクの補充が面倒そう」という心配も無用です。 サファリは、専用のインクカートリッジを後ろから「パチン」と差し込むだけ。 ボールペンの芯を替えるのと何ら変わりません。
慣れてきたら、別売りのコンバーター(吸入器)を使って、ボトルインクから好きな色を入れることもできます。 ブルーブラック、ターコイズ、あるいは季節限定のインクなど、数百色のインクの世界が待っています。 「今日は何色で書こうか」。 その悩みさえも楽しくなるのが、万年筆の沼です。
| まとめ:4,000円で「書く」習慣が変わる
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価格は定価で4,000円〜5,000円程度(並行輸入品ならもう少し安い場合も)。 100円のボールペンと比べれば高いですが、万年筆としては破格のエントリーモデルです。
キーボードやスマホのフリック入力ばかりで、漢字を忘れてしまった現代人。 サファリを一本持つと、不思議と「手書きでメモを取りたい」「日記をつけたい」という欲求が湧いてきます。 自分の字が好きになれる魔法の杖。 まずは定番のイエローか、クールなチャコールブラックを手に取ってみてください。



