執筆: Jin Fujisaki / 公開: 2026-02-08
市販のパスタソースを使っても、あるいはレシピ通りにトマトソースを作っても、何か物足りない。 麺がつるつる滑ってソースと絡まないし、食べている途中で麺が伸びてブヨブヨになってしまう。 「やっぱりプロの腕がないと無理なのか」と諦めていませんか?
その原因は、あなたの料理の腕ではありません。 使っている「麺(パスタ)」の選び方にあります。 スーパーで特売されているツルツルの黄色いパスタと、イタリアのシェフが使うパスタは、全く別の食べ物です。 1846年創業、イタリアの老舗「RUMMO(ルッモ)」を使えば、茹でるだけでその違いが分かります。
| 表面がザラザラ。これが「ソースを掴む」正体

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ルッモのパスタを袋から出して、よく見てください。 一般的なパスタのようにテカテカと輝いておらず、白っぽく粉を吹いたように「ザラザラ」していませんか?
これは「ブロンズダイス」という、昔ながらの銅製の金型を使って成形している証拠です。 このザラザラした表面の微細な凹凸が、ソースを磁石のように吸着します。 ツルツルのパスタでは皿の底に残ってしまうミートソースやカルボナーラソースが、ルッモなら麺一本一本にガッチリと絡みつき、口の中まで運ばれます。 「パスタとソースが一体になる」という感覚は、この麺でしか味わえません。
| 「時間をかけて作る」から、いつまでもアルデンテ
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ブランド名にもある「レンタ・ラヴォラツィオーネ(Lenta Lavorazione)」とは、イタリア語で「ゆっくりとした加工」を意味します。 大量生産のパスタが高温で短時間乾燥させるのに対し、ルッモは低温で長時間かけてじっくり乾燥させます。
これにより、小麦本来の香り高い風味が飛びません。 そして何より、麺の密度が高まり、驚異的な「コシ」が生まれます。 茹で上がってから食べるまでに時間がかかっても、あるいはワインを飲みながらゆっくり食事をしても、麺が伸びにくいのです。 最後のひと口まで、プリッとした弾力を楽しむことができます。
| 料理初心者こそ、良いパスタを使うべき理由
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「高いパスタなんて、料理上手な人が使うものでしょ?」というのは誤解です。 実は、ルッモのような高品質なパスタほど、茹で時間のストライクゾーンが広く、失敗しにくいのです。
安いパスタは、茹で時間を1分間違えるとすぐに柔らかくなりすぎますが、ルッモは粘り強いため、多少茹で過ぎてもアルデンテの食感を保ってくれます。 ズボラな人や、パスタ作りに自信がない人こそ、この麺のポテンシャルに助けられるはずです。
| どの種類を買うべき? 最初は「No.3」か「リングイネ」
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ルッモには多くの種類がありますが、最初に試してほしいのは以下の2つです。
- スパゲッティーニ(No.3): 太さ1.7mm前後の標準的なタイプ。トマト系、オイル系、何にでも合います。
- リングイネ: 断面が楕円形の少し平たい麺。ジェノベーゼやクリームソース、魚介系との相性が抜群です。
価格は500gで400円〜500円前後。 スーパーの激安パスタの倍近い値段ですが、一食あたりに換算すれば数十円の差です。 その数十円で、外食レベルの満足感が手に入ると考えれば、これほど安い贅沢はありません。
| まとめ:ソースにお金をかけるより、麺を変えよう
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高いレトルトソースを買っても、麺がそれを受け止めきれなければ意味がありません。 逆に、麺がルッモであれば、冷蔵庫にある余り野菜とオリーブオイルと塩だけで作ったシンプルなパスタでも、ご馳走になります。
「たかが乾麺」と侮るなかれ。 週末のランチ、ルッモを茹でてみてください。 湯切りをしてソースと和えた瞬間、立ち昇る小麦の香りと、フォークに伝わる重量感に、あなたはきっと驚くはずです。



