執筆: Jin Fujisaki / 公開: 2026-01-29
「テプラ」は便利だ。それは誰もが知っています。 しかし、これまでは同時に「隠したいもの」でもありました。 無骨なキーボード、小さな液晶画面、そして事務的なグレーのボディ。 それらはオフィスの備品庫には馴染んでも、こだわりのリビングにはノイズでしかありませんでした。
しかし、キングジムとTENTが開発した「TEPRA PRO "MARK"(SR-MK1)」を見たとき、その認識は過去のものとなりました。 ここにはキーボードがありません。 あるのは、ただ美しい**「塔」のようなオブジェ**だけです。
| スマホ専用の「プリンター」

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"MARK"は、スマホ専用のラベルプリンターです。
使い方は極めて現代的。 本体とスマホをBluetoothで接続し、専用アプリ「Hello」で文字を入力するだけ。 PCもケーブルも不要。 電源すら、電池(またはACアダプタ)駆動なので、完全にコードレスで運用できます。
「文字を打つ」という行為を、物理キーボードからスマホのフリック入力へと移行させたこと。 これにより、テプラは「事務作業」から、SNSを投稿するような**「クリエイティブな遊び」**へと進化しました。
| なぜ、この形なのか
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プロダクトデザインを担当したTENTは、テプラを「文房具」ではなく「雑貨」として再定義しました。
- キーボードの排除: 最大のノイズであった入力デバイスをなくすことで、360度どこから見ても美しい円筒形のシルエットを実現。
- インテリアへの擬態: マットな質感のベージュやカーキといったカラーリングは、陶器の花瓶やアロマディフューザーのように部屋に馴染みます。
- 高精細ヘッドの搭載: 見た目だけではありません。最上位機種と同等の360dpiという高精細ヘッドを搭載。これにより、繊細なフォントやロゴも、ジャギー(ギザギザ)なく滑らかに印字されます。
| 「整える」が「飾る」に変わる
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"MARK"を使っていると、ラベリングという行為の意味が変わってくることに気づきます。
従来のテプラは「中身がわかるようにする」ための整理整頓ツールでした。 しかし、"MARK"と専用アプリが提供するのは、美しいフォントやテンプレートを使った「デザイン」の時間です。
調味料ボトルに統一感のあるラベルを貼る。 ギフトのラッピングにメッセージリボンを添える。 ただの分類作業が、空間を彩る装飾行為へと変わる。 アプリを見ながら「どのフォントにしようかな」と悩む時間は、とてつもなく贅沢です。
| どんな人に向いているか
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このプロダクトは、従来のテプラユーザーだけでなく、これまでテプラを避けていた層にこそ刺さります。
- インテリア愛好家: 「部屋にテプラを出しっぱなしにしたい」という、かつてはあり得なかった願望を持つ方。
- フォントマニア: 従来のテプラのゴシック体では満足できず、美しい欧文フォントを使いたい方。
- ショップオーナー: お店の値札やPOPを、プロ品質で手軽に自作したい方。
| まとめ|「貼る」をアップデートする
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いかがだったでしょうか?
TEPRA PRO "MARK"は、ラベルライターの完成形であり、新しいスタートラインです。
情報を伝えるためのラベルから、情緒を伝えるためのラベルへ。 この小さな塔がデスクにあるだけで、身の回りのあらゆるモノに「名前」をつけたくなる衝動に駆られるはずです。



